ゆっくし一歩

読んでくださる全ての方に!これからの人生に役に立つ情報が!あったり!なかったり!

351円であなたはもうブログタイトルに悩まない。「ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック キャッチコピー力の基本」川上徹也

f:id:haran0810:20160207171626j:plain

Touch Ups / imuttoo

 

  

ブログを書く上で非常に重要な位置を占める「ブログ記事のタイトル」ですが、どんなタイトルをつけたら読む人を惹きつけるのかってちゃんと理解している人は少ないんじゃないかと思います。

 

本ブログの今までの記事も「これでいいんじゃない?」的なぼくの適当な感覚でタイトルをつけていたんですが。

 

何かタイトルを考える際の拠りどころみたいなものが欲しくなり、本書を取ってみました。

 

Amazonの紹介文を引用

「なぜ商品が売れないのか?」「なぜ企画書が通らないのか?」「なぜメルマガやブログに反応がないのか?」。それらは、すべてキャッチコピー力が足りないせい。情報があふれる現代において、「タイトル」「見出し」「決めゼリフ」など、受け手の気持ちをとらえて離さないワンフレーズが、何より重要です。本書は、仕事で一番必要なのに、これまで誰も教えてくれなかった“刺さる、つかむ、心に残る”コピーのつくり方を、ビフォー→アフター形式で教えます。広告、出版業界に勤める人のみならず、商品開発に携わる人から店頭でPOPを書く人まで、辞書代わりに持っておきたい書籍です! 

 

紹介文の表現は全く大げさな表現ではありません。読んでみるとわかりますが、ブロガーはほんとに「辞書」として持つべき書です。77もの具体的なテクニックが書かれていて、具体例も豊富。ありがちな精神論みたいな本ではなく、超実践的な本です。

 

それがKindleで351円。今が買いです。

 

著者は超有名コピーライターの川上徹也さん。以下は同じくAmazonから著者についてを引用。

「言葉の力」を駆使して、会社・商品・個人を“売れ続けるブランド”にするコピーライター&クリエイティブディレクター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。
大阪大学人間科学部卒業後、広告会社勤務を経て独立。50社近くの企業の広告制作に携わるなかで、「キャッチコピー力」に磨きをかける。東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。2008年よりビジネス書作家としても活躍。著書に、『仕事はストーリーで動かそう』『価格、品質、広告で勝負していたらお金がいくらあっても足りませんよ』(以上、クロスメディアパブリッシング)、『あの演説はなぜ人を動かしたのか?』(PHP新書)など。  

 

今回は本書の77もあるテクニックの中からほんの一部をご紹介させていただきます。

 

自分に関係があると思ってもらう

「自分に関係がある」と思わなければ、人の心は動きません。キャッチコピー力の基本は、すべてそこにあります。いかに「自分に関係がある」と思ってもらえるように書くかが一番大切です。日々の情報量がぼう大に増えているネット社会では、自分に関係がないと思った情報は簡単にスルーされてしまうからです。  そのためには、大勢の人に向けて伝えようとするよりも、特定の誰か個人に向けて語りかける意識を常に持つ必要があります。

 書店に行くと、多くの本であふれています。とくに実用書やビジネス書などの本のタイトルは、読者に、「自分に関係がある」と思ってもらえないと手に取ってもらえません。翻訳書などは、タイトルをどう訳すかによって、売上が大きく違ってくることも珍しくありません。次の例を見てください。

 

普通 『仕事の整理術』

見本 『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』 

 

これ!一番最初のテクニックとして紹介されているんですが、読んでびびっときてしまいました。

 

人は何をきっかけにして惹きつけられるのだろうという答えを言い当てた感じがします。対象とするものが「自分に関係がある」と思うからこそ心に響くんですね。これは、タイトルだけでなくて全ての文章に関係があることだと思います。これめっちゃ重要なこと書いてあります。

 

相手の心に「何で?」を作り出す。

人間は、自分が常識だと思っていることと反対のことを言われると、頭の中に「何で?」という疑問が芽生えます。

 また、今まで深く考えていなかったけれども、「そう言えばそうだよな」という問いを投げかけられたときにも、「どうしてだろう?」と思います。

 そして、疑問を解決する答えを知りたいがために、続きや中身を読みたくなる、という習性があるのです。

 本のタイトル、雑誌記事の見出し、広告のキャッチコピーなどで、これらの手法を取り入れているものは多数あります。以下はいずれも本のタイトルです。

 

見本

・『傷はぜったい消毒するな』

・『千円札は拾うな。』

・『お客様は「えこひいき」しなさい!』

・『営業マンは断ることを覚えなさい』

・『なぜ、オンリーワンを目指してはいけないのか?』

・『非常識な成功法則』  

 このテクニックにはぼくもよくひっかかっちゃいます(笑)。当たり前のように思っていたことを否定するテクニック。イケダハヤトさんとかこの辺超絶的にうまい。

 

このあたりの記事とかどうです。クリックしたくなるでしょ?いい感じでパラダイムシフト起こしてくれます。

「社長賞」取ったから何なの?w : まだ東京で消耗してるの?

「メール」で仕事の連絡をする人は、仕事ができない。by イケダハヤト : まだ東京で消耗してるの?

 

短く言い切る

言いたい要素を凝縮して、短く言い切る。それだけで、相手の心に届くスピードは格段に速くなります。その分、受け手に刺さる言葉になる可能性も高くなり、記憶にも残ります。言いたい言葉を、「ひとつにまとめて、短くできないか」考えてみましょう。

 次の例は、小料理屋の店頭の張り紙やのぼりなどによく書かれているコピーです。

 

 

普通 当店では冷えた生ビールをご用意して、みなさまをお待ちしています

改善 生ビール、キンキンに冷えています

 

ついつい検索されるキーワードを増やそうと思ってブログタイトルも長くなってしまうが本ブログ特徴です。

 

もれなく、この記事のタイトルも長くなってしまいました。

 

ぼくのキャッチコピー力を高めるためには、まだまだこの部分が改善が必要なのかもしれませんね。

 

みんなが言いたかったことをスパッと言う

テレビで、コメンテーターが、「普通だと言いにくいこと」をスパッと言ってくれると、「そうそう、それが言いたかった!」とスカッとしますよね。会議などでも、みんなが「本心では言いたいけれども、言えなかったこと」を、誰かがスパッと言うと、それだけで、「あいつはデキるな!」と思われます。

 タイトル、見出し、キャッチコピーなどでもそれは同じです。「みんなが言いたかったこと」をスパッと言うと、多くの受け手から、「そうそう!」と共感してもらえるのです。

 「みんなが言えないのに言いたかったこと」をスパッと言うのは、簡単そうでハードルが高い技です。会議など閉じられた場ではできても、大勢の人がいるところでは、誰しもが言いたくても言えなかったフレーズを見つけ出すのは難しいものです。逆に言うと、それを見つけ出すことができれば、多くの人の気持ちをキャッチすることに成功できるのです。

 テレビのCMでも、キャッチコピーで「みんなが言いたかったこと」をスパッと言い切ると、話題になる可能性が高まります。

 

見本 カゼは社会の迷惑です

見本 亭主元気で留守がいい

 

これって非常に使えるテクニックだと思います。言いたいけど言えないことって、つまりは、

 

「日常的に不満に思っているけれどもそれを言わないことが当たり前になっているようなこと」

 

だと思います。それをズバッと言っちゃう。

 

売れているブロガーさんのほとんどはこのテクニックをうまく駆使している人が多いですね。これができるかどうかが個人的には一流になるか二流でとどまるかの分かれ目になりそうな気がしています。

 

かかる時間を示す

何かを訴求したい場合、それにかかる時間を示すと、受け手は興味を持ちます。その効果が大きくて、手軽にできそうな時間であるなら、受け手はなおさらやってみたいと思います。このテクニックはとても効果があります。ただし、乱用すると安っぽかったり、怪しげに見えたりするので注意が必要です。

 薬局の店頭に貼られた、文字のみのポスターを想像してください。

 

普通 痔の治療薬あります

改善 痔が3日で!

これも超絶使えそうなテクニックです。いつか使お!

 

まとめ

本書は77個のテクニックを基本3ヶ条をベースにしたうえで、各章に分かりやすくまとめられています。

 

第1章 「キャッチコピー力の基本 」の基本3ヶ条

第2章 「言い切り力」をつける

第3章 「読み手」に考えさせる

第4章 「語呂の良さ」を考える

第5章 「比喩力」を磨く

第6章 「名言」を貯金する

第7章 「組み合わせ」て化学変化を起こす

第8章 「造語力」を身につける

第9章 「ストーリー」を喚起させる

 

今回はこの内、第1章と第2章から引用させていただきました。どうでしたでしょうか?ぼくは第1章、第2章だけでも結構お腹いっぱいになれます。

 

これが351円だなんて!二度見する価格です。 

 

もう一度言いますが本書は、ブログタイトルを考える際の「辞書」として使えます。困ったときに目次を眺めるだけでも新たなヒントが得られそうです。あんまりこういう本がないので助かります。自分のブログに読者を強く惹きつけたいと思う方にお勧めします。

 

ぼくも本書を自分の骨の髄までしみこませて、ブログのキャッチ力を向上させていきます。

 ではでは。